１０月５日（金）
まずい・・・風邪ひいたみたい。
ここ２週間、同室のTさんが野獣のように咳き込み、つられてSさんも罹患し、昨日からはMさんまで調子が悪くなってしまった。今朝、起きたら自分ものどが痛い。
明日から一人旅なのに、ほんとにまずい。
そこで、本日は（ほぼ）完全休養デーにします。
寄港地で遊んだ翌日は、大きな講座や催しがないので好都合です。
朝は７時すぎに普通に朝食。
それから１時間ほど楽器練習。
見ると、外はどんよりとした雲と雷。波も荒く船体が揺れています。おまけに雪まで降ってきました。（すぐに止みましたが。）
揺れが大きいので、今日は船酔いする人続出です。自分自身は一度も船酔いになっていません。今日の揺れも、そんなに激しいと思わないのですが、鈍感なのでしょうか。
そんな良き日に避難訓練が９時すぎから始まります。放送の指示に従い救命胴衣を持って８階の指定場所に移動し、カードをスキャンして人員点呼をします。真っ黒い雲と激しい風雨、波も高い。「今日、本当に船体離脱の判断でボートで避難となったら、さぞ寒くて大変だろうな。」と、しなくてもいい想像をふくらませ、物語を作っています。
でも、幸いボートに乗ることもなく、非常時の説明を受けて３０分くらいで訓練は終了です。
１１時過ぎまでお昼寝をします。
１１時すぎからは、外国語講座の受講生を対象とした「スピーチフェスティバル」の説明。参加は自由だけど、なんだか「やりません。」と言ってはならない雰囲気。スペイン語でスピーチするつもりでエントリーをしておきました。
昼は魚介クリームパスタ。
シンガポールから乗船してきたBさんと一緒になり、英語で少しお喋りをします。
英語での会話は・・・慣れません。
Bさんは、緑茶に砂糖とミルクを入れて飲みます。
これがおいしいんだって・・。
「日本人は普通そういう飲み方はしないよ。」と話しながらふと思ったのが、
「いわゆる抹茶味のお菓子だよな。」ということ。
Bさんにも「お茶に砂糖とミルク入れては飲まんが、似たような味のスイーツは多い。」と説明してやりました。
午後になって再びお昼寝。
とにかく休むのが一番です。
４時過ぎから「ウクレレ教室」。
５時からは「セビジャーナス」と最後の力を振り絞ってやりきりました。
よくやった自分。
部屋に戻って明日の身支度をして、早めにシャワー、そして夕食。
夕食は又してもBさんと一緒になります。
Bさんは、「食事などは基本一人で行動している。グループになってしまうと、語学の練習にならない。」と前向き。すばらしい若者です。
さて、風邪の状態ですが、少しずつ良くなってきました。
朝から食後に葛根湯とアリナミン、それからビタミン剤を規定量の３倍以上飲んでいます。自分はとにかくビタミン剤の多量摂取が効くようで、これまでも怪しい時に対応してきた方法です。今回もひと瓶持参しております。
まだ少し鼻水は出るけど、明日は大丈夫でしょう。
夕方、船はメッシナ海峡（イタリアとシチリア島の間）を通過しました。
明日の寄港地、パレルモはもうすぐです。
